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【演劇論】 成立するまでの3段階
作品がおもしろいかどうかの前に、
『成立しているかどうか』が、まず重要である。

板の上で行われることは、嘘である。
嘘が嘘のまま終わってしまうと、どうしようもなくつまらない。
しかし、はじまりが嘘であるからこそ、真実を越えることができる。

では、嘘が嘘でなくなるために、何から始めればいいのか。

演出家は、下記の三つを成立させようとダメ出しをする。

①会話の成立(空間の成立)
②役としての成立
③作品としての成立

まずは、会話が成り立たないといけない。
受け答えがなってないと、嘘付けと突っ込みたくなる。
リアクションも、これに含まれる。
ようは、一瞬、その瞬間だけでも、成立させるのが大前提である。

次に、1人の人間として、
作品を通して、破綻していないかを確認する。

そして最後に、台本本来が伝えたいことが、
誤解無く伝わっているのかどうかを、確認するのだ。

仮に、役者が突拍子のない演技をしたとする。

それが、作品として伝えたいものが変わってしまうのでダメなのか、
役の人格としての一貫性が保てず、破綻してしまうのでダメなのか、
それとも、そもそも会話にもなっていないのか、
そのどの段階でダメなのかで、役者の力量が分かる。

ここを区別せずに、ダメを出している人もいる。

そもそも会話として成立していない段階で、作品を作れるわけなどないのに、
作品に対するダメを出しても、無駄である。

しかし、どこかで役者に、作品に対するダメを出すなかで、
会話として成立させてくれ。と思って言う場合もある。

そういう演出家は、優しいなと思って見てしまう。


この三つをクリアしたからと行って、
イコールおもしろい芝居なわけではない。

逆に、この三つをクリアしてからである。
どうやったら、よりおもしろくなるのかを考えるのは。

トリガーラインで演出助手を取るようになってなって、
そんなことを考えた。

やはり、うまい役者とやるのは、おもしろい。
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