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【演劇論】 演劇の三要素
演劇の三要素という話がある。

諸説有るようであるが、
それは、舞台を構成するなくてはならない三つの要素であり、
役者・観客・場所だと考えられている。


平田オリザ氏は、演劇のはじまりは『祭り』にあるとしている。

日本における『祭り』は、人々が神に一年の豊作を祈るものであった。

やがて祭りの中で、神を演じるものが現れ、
神を演じる者は願いを聞き遂げ、人々に豊作と無事を約束した。


古代ギリシアのコロセウムでお芝居が行われていた頃、
コロス(語り部)と呼ばれる役割の人たちが、ト書きを読んだり歌を歌っていた。
現在のコーラスの語源であり、木々のざわめきを口で表現したりする。


近年の演劇は非常に多様化しており、
演劇の三要素に、音響効果、照明効果、美術効果を含めて考える人もいるが、
私はこれらを、三要素に含めない。


効果音はなくともかまわない。なくともできるではないか。
太陽が照っていれば明かりはいらず、暗闇の中で物語が展開する芝居もある。
脚本もいらない。即興劇に脚本など存在しない。
言葉もいらない。言葉がなくとも、物語は紡げる。無言劇がそうである。
演出がなくとも、役者が中から作品を作ることが可能である。
そもそも演出という職業が生まれたのは、100年ほど前である。


では、お芝居を料理に例えて考えてみよう。

むき出しの野菜を皿に盛りお客に提供したとしても、それは料理である。
役者は、その料理の素材となる。鮮度が落ちていては、美味しくない。

特殊効果は、スパイスではないかと思う。

スパイスが効きすぎた料理は、その印象しか残らない。
あの黒胡椒が効いていた。というのはありだが、
胡椒の味しかしなかった料理は、失敗である。

では演出とは、何に当たるのだろうか。

演出がコックであると考える人もいるだろう。
確かに、そういう演出家もいる。


しかし、演技指導は演出家の役割の一つであるが、全体ではない。


私の考える演出とは、オーナーに近いのかも知れない。
その空間でどうその料理を提供し、どう帰って行って欲しいのか。


限りなく表に出なく、至高の時間を提供したい。

そんな演出家になりたいものである。
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