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【演劇論】 私にかけられた呪
岡野玲子氏が描く「陰陽師」(原作:夢枕獏)にこんな一節がある。

陰陽師、安倍晴明と、その友、源博雅との会話における、
安倍晴明の発言の一部を抜粋省略して紹介する。
                    (単行本第一巻 83ページ)



『なぁ博雅、この世で一番短い呪とは『名』だよ。

 山とか、海とか、樹とか、草とか、そういう名も呪のひとつだ。

 呪とは、ようするにものを縛ることよ。
 物の根本的な在様(ありよう)を縛るというのは名だぞ。

 目に見えぬものでさえ、名という呪で縛ることができる。

 男が女をいとおしいと想う。
 女が男をいとおしいと想うその気持ちに名をつけて縛れば「恋」』




物語はその後、
安倍晴明と源博雅が、もののけに盗まれた琵琶(玄象)を取り返しに行くが、
源博雅は、もののけに自らの名を明かしたばっかりに、
金縛りにあわされてしまう。

 『博雅、動くな』



私が学生の頃、友人に催眠術はほんとにかかると教えられ、
古本屋で催眠術の本を一冊買って、
サークルの友人に催眠術をかけてみたら、ほんとにかかった。

あれも、いわゆる自己暗示という名の呪なのだろう。



ちなみに私には、自覚しているもので二つの呪いがかかっている。

一つは幼い私に父がかけた、
「何をやって生きても良い。プロになれ。」という呪。

もう一つは中学校の国語教師の冨田の律っちゃんがかけた、
「柴田君は、なにか大きな事をする気がする。」という呪。


名前+言葉は、ある意味全てが呪だと思う。


もっと言ってしまえば、
例え名がなくとも、相手の目を見て言葉を当てれば、それもまた呪となる。

だからこそ私は、役者が放つ言葉も、私は「呪」であると考える。

台詞は言霊となり、対象に呪いをかける。


そういえば、私の名である「哲行」は、
「己を知り、我が道を行く」という意味らしい。


あなたの名前の由来は、なんですか?
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