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出光美術館「祭 MATSURI -遊楽・祭礼・名所-」(1)(2012/6/16~7/22)
出光美術館の「祭 MATSURI -遊楽・祭礼・名所-」に行ってきました。

出光美術館展覧会「祭 MATSURI -遊楽・祭礼・名所-」

私は実は今年、出光美術館の一般会員になってるんです。

そのため、年間フリーパスの会員証を受け取っており、
会期中に1回開催される、水曜講演会と呼ばれる特別勉強会への参加資格があるんです。

そんなわけで今回も、水曜講習会の前にフリーパスで見てきました。
まずは、興味を惹かれたものについて書いていきます。


まずは、古源助秀満作の能面、萬媚(まんび)。

「媚」は、『媚を売る』の媚(こび)ですが、なまめかしくて色っぽい様を表した言葉で、
百・千を越える万の媚を備える面が『萬媚』であり、鬼の化身や遊女などに用いられる、あやかしの面です。

展示品の画像が見つからないので、Googleイメージの『万媚』の画像を見て見て下さい。

こんな感じの面です。

《Googleイメージ・万媚(まんび)》
Googleイメージ・万媚


様々な万媚の画像を見て頂きましたが、
今回、展示されている古源助秀満作の萬媚の面の方が、私は好きです。

歴史的には、古源助秀満が、初めて『萬媚』の面を創造したと記録されているようですね。

萬媚の面は、人と人あらざるモノの、中間に存在する顔だと思うです。
今回展示されている古源助の萬媚も、吸い込まれるような存在感を持ってます。

きっとあの面も、一度付けると外れなくなるんだろうな。

ちなみに今回の萬媚の面は、四角柱の展示ボックスの中で展示されているために、
360度ぐるりと、様々な角度から見ることができます。

今から400年ほど前の江戸時代前期に、あそこまで繊細な表情を追求していたという、日本人の美的感覚に驚きました。


では次に、古九谷(こくたに)の大皿をどうぞ。

《色絵瓜文大皿(いろえうりもんおおざら)》古九谷 出光美術館蔵
重要文化財《花魁(おいらん)》高橋由一(1872年製作)東京芸術大学蔵

テレビで見ると、色がどぎついと思ってしまう古九谷ですが、やはり実物は綺麗ですね。
裏には、ちゃんと角福のマークがありました。あたりまえか。

古九谷って、ゴッホに似ていませんか。
まるで絵画のような、見ていて飽きが来ない、すばらしい大皿でした。


ではもう一つ。

蒔絵扇面散文碁笥(まきえおうぎめんさんぶんごけ)。
碁笥(ごけ)というのは、碁石が入っている入れ物のことです。

残念ながらサンプル画像がないのですが、これまた、なんとも美しい。

あのピンクの碁石は、水晶でしょうか。
碁石と碁笥は、まるで宝石と宝石箱のようでした。


さてさて。

今回は、洛中洛外図を中心とする、風俗画の展示がメインとなっていましたが、
他のものがどうだったかというと、正直、私にはピンと来ませんでした。

中には、見返り美人の作者である菱川師宣の作とされる作品も展示されているのですが、
今回の展示の半数は、作者不詳の作品群になります。

おそらく、この手の作品群は、資料的価値が高く、
重要文化財に指定されている現存最古の『祇園祭礼図屏風』も、資料としては大変な価値があるのでしょうが、
正直、『美』を訴えかけてくるかというと、うーん。。

では、資料として楽しめたかというと、うーん。。

いや、なんともうしましょう。出光美術館さんの展示は、今回に限らず、説明がわかりにくいんですよ。

各章の入口にあるパネルで比較ポイントを押さえて、作品を1度見ただけでは理解ができず、
何度もパネルと作品を行き来しているうちに、どっと疲れて、理解するのを諦めました。

学芸員の人は、あそこにあのパネルをああやって置くことによって、
はたして、どんだけの人に理解してもらえると、思っているんでしょうね・・・。

毎回思っちゃうんですが、ここの展示は、ほんと親切じゃないと思う。

例えば、私のような素人は、せめて作品名ぐらいは、読み仮名をふっておいて欲しいです・・・。

あくまで推測ですけど、この美術館は、学芸員同士が本音で意見交換してないんじゃないでしょうか・・・。
お互い、自分の仕事はやるけど、人の仕事に踏み込んで意見を出し合うことを、していないと思うんですよね。

だからこそ、初めてこれを見る人の立場に立っての展示が、されていない気がするです。

この美術館は、出光さんの慈善事業の一環でしょうし、税金で運営しているわけでもないですし、
そこまで、やらなくても良いという事なのかも知れませんけど、

他にもミュージアムショップのスタッフが、あまりにおしゃべりしすぎだろとか、
他にも色々不満もあるんですが・・・、私としては、結構、色々残念です。

おっと脱線した。


そうそう。

ちなみに、私が屏風群を見ながら不思議に思っていたのは、
このような屏風のたぐいを作るには、おそらくものすごい制作費がかかると思うんです。

祇園祭の屏風なり、出雲の阿国の屏風絵なり、
はたまた、どこぞの遊女をモチーフにした作品なり、誰が制作を依頼したのでしょう。

どういう人たちが、どういう目的で、この手の作品群を欲しがったのかが、よくわからなかったのです。


その辺は、今回の水曜講習会(7/11)に参加する予定なので、そこで聞けるかなと思ってますので、
水曜講習会のあとに、出光美術館「祭 MATSURI -遊楽・祭礼・名所-」(2)を書きます。


あとは、今回の展示は、若い女性がいっぱいいて、びっくりしました。

あと、今回の展示は、この展示内容に興味がある人が行った方が、いい気がしましたね。

風俗画ばかり見ていると、歴史民俗資料館にいるような気がしてきましたよ。
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