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【演劇論】演出家と指揮者
私は音譜がさっぱり読めない。

中学校のリコーダーの時間は、
全部耳で聞いて、脊髄反射で指を動かして切り抜けてきた。

そういえば演出家の仕事というのは、指揮者に似ていると前から思っていた。

 指揮者は、誰かが演奏したメロディーをアレンジして、
 自分の好きな方向に持って行くのではない。

 指揮者がオーケストラを指揮する場合、
 音符が頭の中で、音としてなるのだと思う。

 音符一つ一つの力を引き出して、
 その音符がメロディになるのだと思っている。


台本も同じではないだろうか。

 その言葉を音にしてみて、
 その音がつながって、会話になって行き、それが話を紡ぐのだと思う。

 感情にまかせて、台詞を読むのではない。
 感情は感情、言葉は言葉である。

 文中の前後に、その言葉が生まれた意味が書かれている。
 しかし、文中の前後から、相対的に台詞の読み方を決めては行けない。

 そのフレーズが持っている本来の形をねじ曲げてはいけないのだ。


最近は、台本を読んでいると、
書かれた台詞がどんな音で鳴りたがっているか、わかるようになってきた。

 これが独りよがりにならないために、私はもっともっと努力しなければいけないのだろう。

ま、結局、身近に指揮者がいないので、
演出家が指揮者と一緒かは、わからずじまいなのだが。
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【生き方】大切なのは時間ではない。
今から5年前、私は文学座の林田一高さんとバイト先で知り合った。

そこは、ケーブルテレビ局の深夜窓口のコールセンターで、
電話が鳴らない日は、明け方まで林田さんに、芝居についての質問をぶつけていた。

今は林田さんは内野聖陽さん主演の『臨場』に出てたりしているが、
その頃の林田さんは、まだテレビに出ていなかった。

こないだ林田さんと再びお会いする機会があり、
新宿で店を転々としながら9時間話し込んだのだが、
その時二人で言っていたことは、

『二度とコールセンターはやらねぇ。』

である。


コールセンターのバイトは時給も良く、自分の時間を融通しやすい。
しかしこのバイトは、ものを作る人間が、絶対するバイトでは無いと、今は断言できる。

 大切なのは、融通が利く時間ではない。
 いかに、どのような状況であっても、自分を見失わないでいられるかである。

 決して独りになってはいけない。
 共有の中にしか、芸術は生まれない。

コールセンターの仕事は、独りになってしまうのだ。


『すべての芸術は、人間賛歌である。』

これは、新国立劇場演劇部門芸術監督であった栗山民也さんの言葉である。

そういえば武田鉄矢さんは、人の間と書いて、人間だって言ってたっけ。


生きている事ってすばらしい。

 私はここを一生見失わない。

そんな私の作品を、多くの人に見てもらいたいと思っている。
【生き方】喜びと快楽
私は浪人期にエヴァンゲリオンに出会った。

今でもエヴァは大好きなのだが、
エヴァの中に『S2機関』というものが出てくる。

S2機関

葛城博士が提唱したスーパーソルノイド理論によって説明される動力発生システム。
同システムを搭載することで、エヴァの活動時間は無限に増加する。
使徒は皆このS2機関を所有しており、初号機は第十四使徒を補食することで同機関を獲得した。
尚、EVA量産機には全て搭載されており、それ故、アンビリカルケーブルを必要としない。


ま、なんの事かというと、
無限に沸いてくるエネルギーを生み出す器官のことである。

当時の私は、これがものすごくうらやましかった。


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世の中には、知らなければよかったと言うことがある。

若者が強いのは、無知だからであろう。
人は知れば知るほど、弱くなっていく。

悲しみを知れば知るほど、身動きがとれなくなる。

そして、人を傷つけるぐらいなら、
自分が消えてしまおうと思う人もいるのだと思う。


当時の私は、なぜ知ってしまったのかと苦悩していた。


 どこかでこんな話を聞いた気がする。


『悲しみを知るほど、人は優しくなれる。』
『悲しみを知るほど、本当の意味で強くなれる。』

 それは、はたして本当だろうか。

何をもって本当に強くなったと言えるのか、
悲しみを知っていることと、人に優しいことは別ではないか。

悲しみを背負ったまま、人に優しくなれない人は、山ほどいる。


でも、あるとき気付いたのだ。

快楽に一喜一憂し、
晴れの日は心穏やかで、雨の日は憂鬱な日々を過ごすうちに、
人を突き動かすエネルギーの根幹は、

『快楽』ではなく『喜び』であると。

快楽は独りよがりな自己が、いかに満足できるかであり、
喜びとは、他者と共有するものである。

 苦悩は分かち合えば、半減する。
 喜びは分かち合えば、倍増する。

そういえば、サマーウォーズの栄ばあちゃんも、言ってたっけ。

『いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから・・・』


今の自分には、生涯を共にできる友人達がいる。
私のS2機関は、この友人達である。

若かりし頃の自分は、多くの悲しみを背負い込んで生きてきた。
だからこそ、今結ばれている、このご縁の大切さを実感できる。

私が知り続けてきた先に手に入れたのは、
ご縁から感じ取る、喜びの共有のためだったのだと、今は思う。

ちょっと最近元気がないと感じてる、そこのあなた。
友人を誘って、飲みに行くといいですよ。


『いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいることだから・・・』
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